和痛分娩と無痛分娩はどちらがいい?
「無痛分娩」は、アメリカやフランスではほとんどの妊婦さんが利用されています。日本でもここ近年、芸能界のママたちの情報が広まり「和痛分娩」が注目されるようになってきました。
特に情報の拡大もあってなのか日本も、分娩時の痛みを和らげるための方法にて出産させる為の施設も年々増え始めてきているようです。
分娩時の痛みを和らげたりする方法には、「無痛分娩」「和痛分娩」「完全無痛分娩」があります。
無痛分娩は、お産の時に伴う痛みを取り除くために麻酔薬の力を借りて行う分娩方法です。この方法は、「和通分娩」の際にも同じように行われている方法ですが、「無痛分娩」も「和痛分娩」も病院などの施設によって多少の分娩方法は異なっているようですが、明確な定義がなく医療機関の呼び方の違いのようです。
無痛分娩や和痛分娩の有効性としては、痛みに対する恐怖や、初産の妊婦さんの場合、痛みの不安から陣痛が起き始めている途中に痛みでパニックになってしまう妊婦さんに対して行われることもあるようです。
無痛分娩や和痛分娩を希望している場合には、自分に合った病院選びや病院側とよく話し合ってから決めていきましょう。
無痛分娩・和痛分娩を知っておきたいこと
無痛分娩とは言っても、全ての痛みの感覚が無くなるわけではなく、痛みを和らげる方法であるため、ある程度の感覚や圧迫感などがあって、手術の時のように感覚が麻痺した状態とは異なります。
無痛分娩も和痛分娩も陣痛が始まって、子宮口が4~5㎝ほど開いてから、麻酔をします。主流となっているのは局所麻酔の「硬膜外麻酔」を使用します。
「硬膜外麻酔」の方法は、脊髄を包んでいる膜「硬膜」の外側にある硬膜外腔という隙間に管を入れて、その部分から麻酔薬を注入します。
麻酔をかけたからと言って痛みが完全になくなるまでの麻酔薬の量は使用せずに、出産間近の痛みを和らげる為の方法ですから、麻酔の持続時間は20~25分ぐらいの効き目のため、麻酔が切れる前に麻酔薬を注入するようになります。
陣痛が長いような場合は、何回か麻酔薬は使用されることになります。
和痛分娩は誰もが受けられるわけではない
出産にあたり少しでも痛みを和らげたいと思っていても、妊婦の母体の症状によっては、硬膜外麻酔ができない場合があります。
1.麻酔薬に対するアレルギー反応がある
2.血液が固まりにくい体質
3.背骨の変形や病気を持っている
など、医療機関の医師との相談は必ずしましょう。
合併症のリスクがあることも知っておく
和痛分娩や無痛分娩はメリットもあればリスクも当然あります。麻酔薬を使用することは、手術時の麻酔と同じ副作用がおこり、産後に頭痛があったり、分娩時に出血が多かったり、血圧の変動により気持ち悪くなったり等がみられます。
知覚神経はもちろんのこと運動神経にも麻酔が効くことで、陣痛が弱くなるため吸引分娩や鉗子分娩となる場合もあります。
リスクも知ったうえで自然分娩にするのか、和痛・無痛分娩にするのかを決めていくことは大変重要になってきます。
和痛分娩・無痛分娩へのリスク
- 麻酔による吐き気
- 頭痛
- 下半身のしびれ
- 感覚障害
- 血圧低下
- 貧血等・・
和痛・無痛分娩をした人たちの意見として取り上げられていること
*和痛分娩・無痛分娩をした人の中でも和痛・無痛分娩してよかったと思う人
*全く痛みがなく出産するのでなければ、自然分娩とほとんど変わらないと思われた人
*出産時の究極の痛みがないだけでもありがたかったと思われた人
*和痛分娩を希望していても、出産の流れが速く間に似合わなかった人
*産後に頭痛や感覚障害が残って何年も苦しい思いをしている人
病院によって、分娩方法の呼び方が異なる場合がありますから、どんな分娩方法で出産をするのかをよく確認して病院選びをしてどんな出産で臨むことがママにとって一番いいのかをしっかり考えて病院側とよく話し合って決めていくことが大切かと思います。