産まれてきた赤ちゃんが入院中に受ける検査とは?
ママのお腹の中で守られてきた赤ちゃん。出産を経て外の世界に出てきた赤ちゃんを守るために、入院している間に検査をいくつか受けます。
まず、生まれてきて暫くしてから産湯に入り身体を綺麗にします。
その後家族に対面し、身長・体重・頭囲・胸囲などを測定します。医師によって心臓の音・呼吸などの異常がないかをしらべてり、お腹の上から手で触れて異常がないかなども調べます。
また正常な反射をとるかどうか、姿勢はどうかなど全身のチェックもしっかり行ってくれます。
経過が順調であれば、2日目には赤ちゃんと同室で過ごせるようになります。
赤ちゃんはこんな検査を受けます
赤ちゃんの大事な検査
- 先天性代謝異常などの検査
- ビタミンKシロップの投与
- 新生児聴覚スクリーニング検査
これらの検査を赤ちゃんは必ず受けます。
先天性代謝異常などの検査とは?
生後5~6日頃の赤ちゃんは先天性代謝異常とホルモンの病気に関する検査を受ける事になります。なぜ受けるかというと、身体の代謝を助ける酸素などの一部に異常がないかどうかどうかを調べるために受けます。
赤ちゃんのかかとから少し採血して検査します。
行われている検査
- フェニルケトン尿症などの4種類の先天性代謝異常
- 先天性甲状腺機能低下症(クレチン症)
- 先天性副腎過形成症
全部で6種類の病気について検査します。
早期発見できる事で、発症を予防する事が可能になります。
また注意しなくてはならないのが、施設によってはこの検査を受ける事が出来ない場合があるので、事前に確認しておくと共に地域の保健所や保健センターに相談や問い合わせをしておくとスムーズです。
ビタミンKシロップの投与とは?
母乳は赤ちゃんにとって理想的な栄養原です。もちろんママにとっても母乳はいい事です。しかし、母乳だけの場合ビタミンKが不足する場合があります。
ビタミンkは肝臓で血液擬固因子が作られる時にとても必要なビタミンのため、ビタミンKが少ないと脳を含めて身体の色々なところかで出血しやすくなってしまいます。
このような状況を防ぐためにもビタミンKシロップの投与は必要になってきます。
生後1週間以内と1ヵ月健診にそれぞれ1回づつ、ビタミンKシロップを飲ませるようになってます。
中にはなかなか飲んでくれない赤ちゃんもいます。焦らず難しい様であれば看護師さんや助産師にお願いするのもいいと思います。
新生児聴覚スクリーニング検査
生まれつき、難聴や新生児期に発生する聴覚の障害は1000人に1~2人と言われています。
知っておきたい事
出生後すぐ、約3日以内に赤ちゃんが眠っている間に検査が行われます。
先天性代謝異常の検査同様、出産した医療機関で聴覚スクリーニング検査が行われるかどうか事前に確認しておく事と、もし行われない場合は地域の保健所または保健センターなどに問い合わせておくといいです。そして、早めに受けるといいです。