知っておきたい!!B型肝炎の事
定期接種のワクチンであるB型肝炎ワクチン。なんとなく聞いた事があると思いますが、現時点ではまだ任意のワクチンです。しかし2016年今年の10月より無料化することが決まりました。
B型肝炎ウイルスは気づきにくく感染力が高い、そして慢性化して進行していく恐れがある危険なウイルスです。
これを機会にB型肝炎について詳しく知っておきましょう。
B型肝炎とはどんな病気??
B型肝炎とは、B型肺炎ウイルスの感染による“肝臓の病気”です。
肝臓の病気なのが非常に厄介で、肝臓は『沈黙の臓器』と言われるほどとても我慢強い臓器です。そのため症状が出ない事が多く、血液検査などで初めて感染に気が付く事が大半です。
B型肝炎に子供が感染してしまうと、急性肝炎が起こしやすくなってしまいます。
また、感染したウイルスを身体の外に排除できずに、肝臓の中に住み着いてしまい『ずーっと感染している状態』になる事が分かっています。
ウイルスが住み着くという事は、炎症を起こし慢性的に肝機能に異常があるという事になります。
- 血液検査をしなければ、なかなか感染に気が付かない
- 急性肝炎が起きやすい体質になる
- ウイルスを体外に排出できず、住み着く
- 慢性化し肝機能が異常な状態
- 肝硬変や肝がんに進行する恐れがある
※世界で、B型肺炎に感染したことがある人は約20億人と言われており、そのうち慢性化している人は約3億5千万人と推定されています。
B型肝炎はとても怖いウイルスである事が理解できます。
B型肝炎、なぜ感染するの?
B型肝炎のウイルスの感染源
- 血液
- 唾液
- 汗
- 涙
この4つの原因で感染してしまう事が分かっています。
汗でも感染してしまうほど、感染力が強いウイルスです。
B型肝炎の感染理由は大きくわけて2つに分かれます。
- 母子感染(垂直感染)
慢性化しているママから分娩時に赤ちゃんに感染する- 他の人との接触で感染(水平感染)
母子感染以外の周囲の人との接触で感染する
母子感染の予防ができる!!
ママがB型肝炎で慢性化しているキャリアである事が確認されている場合、産まれてきた赤ちゃんに『グロブリン』という注射とB型肝炎のワクチンをして、B型肝炎の感染予防をします。
※この予防は、保険適応で行われます。
今年の秋から無料化!?B型肺炎ワクチンの費用と回数
これまで、B型肺炎ワクチンは任意のワクチンでした。任意なので受けない人もいましたが、厚生労働省が今年2月5日に2016年10月よりB型肺炎ワクチンが無料化する事を発表しました。
WHO加盟国193ヵ国のうち、180ヵ国がB型肝炎を定期接種に組み入れるほどです。世界では産まれてくるすべての赤ちゃんの75%が、産まれてすぐに摂取しているという事になります。
これだけ重要なワクチンが今まで任意だった日本。今年の秋10月より遂に定期化するという事です。
それにより、より多くの人がB型肺炎のワクチンを接種することができます。
B型肺炎のワクチンは合計3回の定期接種ワクチンです。
10月までは費用がかかってしまうB型肺炎のワクチン。3回もあるので費用も当然かかってきますから無料化は非常に助かります。
B型肝炎ワクチンのスケジュール
B型肝炎は合計3回の接種するワクチンです。
生後2ヶ月ころから受ける事が出来るワクチンで、早めの接種がすすめられています。
- 1回目から2回目を受ける時は、4週間の間隔をあけます。
- 3回目は1回目より、20~24週(5~6ヶ月)の間隔をあけて接種します。
3回目は間隔が大きく空くので、忘れる事の内容3回すべて接種するようにしましょう。
しっかりと、手帳に記入しておくといいです。
先生と計画を立て、しっかりとスケジュールを母子手帳などに貼っておき管理しておくと非常にべんりです。